皿穴・ザグリ穴・タップ穴の寸法早見表

金属加工や樹脂加工で、ねじを使って部品を固定する場合によく出てくるのが、
- 皿穴
- ザグリ穴
- タップ穴
です。
どれもよく使う加工ですが、用途や寸法の考え方が少しずつ異なります。
このページでは、M3・M4・M5・M6を中心に、代表的な寸法の目安をわかりやすくまとめています。
METALWORKSでは、図面がなくても穴加工のご相談が可能です。
「皿ビスを使いたい」「ボルト頭を埋めたい」「相手側にねじを切りたい」といった段階でもご相談いただけます。
皿穴・ザグリ穴・タップ穴とは?
皿穴
皿ビスの頭を部品表面に沈めて、表面をフラットにしたい時に使う穴です。
ザグリ穴
六角穴付ボルトやキャップボルトなどの頭を部品の中に埋め込みたい時に使う穴です。
タップ穴
部品側に直接ねじ山を立てたい時に使う穴です。下穴を開けたあと、タップ加工でめねじを作ります。
皿穴寸法の目安(皿ビス用)
皿穴は、皿ビスを面一(つらいち)にしたい時に使います。
| ねじサイズ | 通し穴 φb | 皿穴径 φa | 皿の厚み C | 最小板厚の目安 |
|---|---|---|---|---|
| M3 | 3.5 | 6.3 | 1.75 | 1.75mm以上 |
| M4 | 4.5 | 8.6 | 2.3 | 2.3mm以上 |
| M5 | 5.5 | 10.6 | 2.8 | 2.8mm以上 |
| M6 | 6.6 | 12.8 | 3.4 | 3.4mm以上 |
※ 皿ビス用の代表的な参考寸法です。ビスの規格や用途により最適値は異なる場合があります。
ポイント:
板厚が薄い場合、皿穴加工をすると裏側まで食い込みやすくなります。薄板では皿ビスではなく、ザグリ穴や別の固定方法を検討することもあります。
ザグリ穴寸法の目安(六角穴付ボルト用)
ザグリ穴は、ボルト頭を埋め込んで出っ張りをなくしたい時に使います。
| ねじサイズ | 通し穴 | ザグリ径 | ザグリ深さ | 用途の目安 |
|---|---|---|---|---|
| M3 | 3.4 | 5.5 | 3.0 | 六角穴付ボルト頭を埋めたい時 |
| M4 | 4.5 | 7.0 | 4.0 | ボルト頭を表面より下げたい時 |
| M5 | 5.5 | 8.5 | 5.0 | 可動部や干渉を避けたい時 |
| M6 | 6.6 | 10.0 | 6.0 | 頭の出っ張りをなくしたい時 |
※ 上記は代表的な目安寸法です。使用するボルトの種類や規格によって異なる場合があります。
タップ下穴径の目安
タップ穴は、下穴を開けてから、そこにねじ山を加工して作ります。
そのため、まず重要になるのがタップ下穴径です。
| ねじサイズ | ピッチ | タップ下穴径 | 備考 |
|---|---|---|---|
| M3 | 0.5 | 2.5 | もっともよく使うサイズ |
| M4 | 0.7 | 3.3 | 板金・機械部品で多い |
| M5 | 0.8 | 4.2 | 比較的よく使う汎用サイズ |
| M6 | 1.0 | 5.0 | 強度が欲しい固定で使うことが多い |
タップ穴は、相手側の部品に直接ねじを立てられるため、ナットを使わずに締結したい時に便利です。
ポイント:
タップ穴は材料の板厚や強度も重要です。薄板では十分なねじ山が確保できず、強度が不足する場合があります。
使い分けのポイント
皿ビスを使って、表面をできるだけフラットにしたい時に使います。
ボルト頭を埋め込み、出っ張りをなくしたい時に使います。
部品側に直接ねじを立てて、相手部品を固定したい時に使います。
加工依頼時の伝え方
穴加工を依頼する時は、最初から詳細な寸法を完璧に指定できなくても大丈夫です。
まずは、
- 使いたいねじサイズ(例:M4)
- 皿ビスにしたいのか
- ボルト頭を埋めたいのか
- 相手側にねじを立てたいのか
- 板厚や材質
を伝えると、加工方法を検討しやすくなります。
よくある質問
Q. 皿穴とザグリ穴はどう違いますか?
皿穴は皿ビス用で、斜めの座面を作る穴です。ザグリ穴はボルト頭を埋めるための円筒状の段付き穴です。
Q. タップ穴はどんな時に使いますか?
部品側に直接ねじ山を作りたい時に使います。ナットを使えない場所や、部品点数を減らしたい時に便利です。
Q. 薄板でもタップ穴は使えますか?
板厚によっては使えますが、十分なねじ山が取れず強度不足になる場合があります。薄板ではナットや圧入ナットなどを使うこともあります。
Q. 皿穴の寸法はどの規格でも同じですか?
いいえ。ビスの種類や規格によって異なることがあります。このページでは代表的な目安寸法を掲載しています。
Q. 図面がなくても相談できますか?
はい。手書きイラストや写真、使いたいねじサイズの情報だけでもご相談可能です。
まとめ
ねじまわりの加工では、用途に応じて穴の種類を使い分けることが大切です。
▶ 皿穴:皿ビスを使って表面をフラットにしたい時
▶ ザグリ穴:ボルト頭を埋めて出っ張りをなくしたい時
▶ タップ穴:相手側に直接ねじを立てたい時
実際の寸法は、使用するねじ・材質・板厚・用途によって最適値が変わります。
そのため、迷った場合は「使いたいねじサイズ」と「どう固定したいか」を伝えるのがおすすめです。
穴加工のご相談も可能です
METALWORKSでは、
- 皿穴加工
- ザグリ穴加工
- タップ加工
- 板金加工
- 切削加工
- 図面のない製作相談
など、用途に応じた加工相談を承っています。
図面がない場合でも、写真・手書きメモ・現物などからご相談可能です。

